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「平成最後の夢物語」タッキー&翼のラストを見届けてきた

今年、私は人生で初めて東京ドームで行われた、ジャニーズのカウントダウンコンサート(以下、カウコン)で新年を迎えた。

私にとってこのコンサートはかけがえのない大切な時間と空間だった。

コンサートに行くまでは、悲しくて寂しくて不安と心配で押し潰されそうだったが、今は意外と前向きになってきている。

 

様々なジャニーズのグループの中でも、タッキー&翼というグループと今井翼という人は、私にとって格別で一番長く応援してきた人たちだ。

だが、忘れもしない、去年の9月12日の23時。

いつもなら絶対FCメール*1が来るはずのない、変な時間に滝翼FCからメールが来たのだ。「大切なお知らせ」があると言うそのメールの旨は嫌な予感がしていた。心がざわついていた。

そして、9月13日の0時。

FCサイトを開いたら、タッキー&翼は9月10日に解散していた。翼は事務所を退所し、タッキーは2018年を持って引退しプロデュース業に専念という、自身のジャニヲタ史上、いや様々なヲタクをやってきた中でも、史上最悪のショッキングな出来事が待ち受けていた。

ファンが知った時にはすでにグループが解散「していた」という、事後報告の解散だったことが、余計に苦しくて悲しかった。

その日から、どうしようもない悲しみを断ち切れずに、それが癒えることもなく、少しずつジャニーズから距離を置くようになった。

そこから3か月の時を経て、12月の上旬に信じがたいニュースが目に飛び込んできた。

この時、本気で意味が分からなかった。頭が混乱した。

3か月前の癒えない悲しみを抱えつつも、このニュースを見てからというものの、「2018年のカウコンは何が何でもどんな手段を使ってでも、絶対に行きたい」と滝翼ファンとしての血が再び滾り始めていた。

また、この発表を機に、個人的に、今までのジャニーズの歴史上の中で見たことも聞いたこともない怒涛の「夢物語」が次々と起きた。3か月前の悲しみが吹っ飛ぶぐらい、濃厚な時間を滝翼ファンとして過ごした。

12月14日。カウコン当落日。自分の名義(最後の翼名義)でカウコンへ行けることになった。今年最大で最高の運が尽きたと思った。当選したことを自分以上に喜んでくれた友人やジャニヲタたちの優しさに泣いた。

12月28日。カウコンのプレ販売*2へ行き、「タッキー&翼」として最後のうちわを購入。

解散してから、カウコンへの一夜限りのステージのために、最後のうちわを制作してくれるなんて夢にも思わなかった。

そして、夜はタッキーの今までの生い立ちを振り返る「金スマ*3では、中居君からタッキーに向けて、「今のタキツバは点だから丸をつけなさい」という言葉をかけてくれたことがきっかけで、カウコンに出演することを決意した話や、番組ラストでは翼からの直筆の手紙が中居君によって代読された。

そして、12月29日は「8時だJ*4の復活。番組内では退所した翼が出演し、ジュニア黄金期を共にしたメンバーが見守る中、タッキー&翼としてメドレー曲を披露した。

さらに、12月31日のカウコンでは滝翼のラストステージに16年ぶりに伝説のユニット「FOUR TOPS」*5が再結成されバックとしてつくこともアナウンスされた。

各々が「平成最後の夢物語」というepilogueに向かって、最高の花道にすべく駆け抜けていった感覚があった。

そして、2018年12月31日の大晦日

小売業で大晦日もギリギリまで仕事をしていた。

会社の人には「いっぱい泣いて、最後の翼ちゃんと見てきなさい!」とか「いってらっしゃい!テレビで見守ってるからね!」と背中を押され、急いで仕事を納めて、準備をしドームへ向かった。

入り口でチケットを発券したら、席はなんとアリーナだった。この日に、翼名義で、この席になるとは思ってもみなかった。だから勝手に翼からの最後のプレゼントを受け取った気持ちで会場に入った。

開演してから、すべてはあっという間に過ぎていった。2人が出てくるまでは本当に申し訳ないのだが、気が気ではなかった。コンサートは楽しいはずなのに、ずっと寂しさと切なさがせめぎあっていて、複雑だった。

そして、ついにこの瞬間は来てしまった。

モニターに映し出される2人。ハイタッチする2人。

もうすぐで、タッキー&翼は、終わってしまう。何度も願ってみたけれども、時は止まらなかった。あの時の会場は緊張感で、少しひんやりとしていた気がする。

「epilogue」が流れ、モニターには歴代のアー写が映し出され、2人はセンターステージから堂々とせり上がってきた。

この瞬間から大号泣していた。大好きな、タッキー&翼が居た。

今までの滝翼のコンサートでのバックや、個人仕事で関わりのあるジュニアのグループ一同がバックについてくれたのがメンバーを見て分かった。

そして、FOUR TOPSの4人が現れ、「REAL DX」*6のイントロが流れ始めた。翼はずっと胸に手をあて、緊張する様子が伺えた。

2人は握手を交わした。

この握手だけで、「盟友」であり「相棒」でもある2人の関係性を感じ、「本当に終わるんだな」と思った瞬間でもあった。

このリアデラは圧巻の一言で、バックについてくれているジュニアやFOUR TOPS、1人1人がこのステージへ立つことや2人への想いを強く感じた。指先まで、しっかりと力強く、心を込めて踊ってくれたことに感謝しかない。

最後の最後のリアデラで、タッキーがお茶目に両腕を上げてジャンプする姿を見て、「きっと涙で終わらせるつもりはないんだろうな」というのを感じ、そこからはこちらも気持ちを切り替えて、いつもと同じように、いや、いつも以上に滝翼のコンサートを楽しむように、2人を見ていた。

2曲目「Venus」は全力で踊った。メインステージにはV6や嵐、KAT-TUNなどのジャニーズの面々が大集合し、カウコンで販売していた最後の滝翼のうちわを持ち、

タッキー&翼 23年間 ありがとう」とうちわの裏面を向け、2人を待っていた。

そして、タッキー&翼、ラストの曲はカウコンのタイトルにも入っているヒット曲「夢物語」。

信じられないほど、豪華なメンバーをバックにつけて最後に踊る「夢物語」は、まさしく「平成最後の夢物語」そのもので、華々しく煌びやかなステージだった。

この曲も全力で踊った。また曲間に2人の名前を呼ぶところがあるのだが、今出来る最大の声量で2人の名前を呼んだ。そして、名前を呼び終わってから、もうこうやってステージにいる2人の名前をこの曲で呼ぶことはないのかと思ってしまい、切なかった。もっともっと、2人の名前を呼びたかった。もっと、2人の姿をこの目で焼き付けたかった。

名前を呼んでから、色んな思いがこみ上げてきてしまい、少しだけ止まっていた涙がまた溢れてきた。

そして、最後の曲が終わり、紙吹雪が舞った。

「ありがとうございました!」と翼の声が響いた。

私は、タッキー&翼のラストステージをこの目で見届けた。

カウコンのラストソングは全員で、V6の「Can do!Can go!」を熱唱し、大団円を迎えた。

8時だJ」のオープニングで2人や嵐などの面々も歌ってきたこの曲を、最後の最後に持ってくるとはなんて粋なことをしてくれるんだろうと思った。また、これからのジャニーズの未来を歌っているかのような歌詞にも思えてきて、自然と涙から笑顔に変わっていた。

歌が終わりに差し掛かるところで、2人からの視聴者へ向けてラストのメッセージ。

翼「本当に、すべての支えに感謝します!ありがとうございます!」

タッキー「皆さん本当にありがとうございました!さらにジャニーズを盛り上げていきたいと思います!よろしくお願いします!」

放送はここで終わった。

そして、改めて、放映後に2人からファンに向けて最後のメッセージがあった。

翼「僕にとって、2人にとって、今日、このステージに立てたことは永遠です。」

タッキー「本当に23年間めちゃくちゃ楽しかったです!どうもありがとうございました!」

あまりにも2人が、清々しい表情で、良い顔でそんなことを言うから、私はもう泣かなかった。

笑顔で、2人を見送って、前を向こうと思った。

最後には、カウコンに出演しているジャニーズ全員で記念写真を撮影した。

その撮影風景を見守りながら、タッキー&翼が解散すること、ジュニア黄金期を築き上げてきた滝沢秀明今井翼が去ること、ジャニーズの1つの時代が終焉を迎え、新しい時代がまた始まることを肌で感じた。

2019年のスタートは、涙と笑顔と、新時代の幕開けを感じる新たなワクワクに包まれた日になった。

また、元日の正午には滝翼FC向けに「HISTORY of TACKEY & TSUBASA」サイトが公開された。

そこには今までのライブ映像や、MV、FCサイトの動画が時系列になって見られるという、最後の最後までファンに愛を持って接してくれる2人らしいサイトだった。

最後まで見終えると、「愛はタカラモノ」のオルゴールバージョンが流れ、ピンクの花びら(タッキー)と青の羽(翼)が宝箱にそっとしまわれるという何とも泣ける演出になっている。

最後の最後まで、好きだなあという気持ちで溢れた2019年の1月1日になった。

 

改めて、タッキー&翼、23年間本当にお疲れさまでした!!!

私は2人に出逢えて、2人のアイドルとしての人生に少しだけ触れることが出来て、時間を共有することが出来て、心から幸せでした。

2人の空気感が、音楽が、考え方が、すべて大好きでした。

今後は別々の道ですが、2人がファンに幸せや笑顔を届けれてくれた分、いやそれ以上に、自分を大切にしながら、どうか幸せと笑顔に溢れる日々を送ってください。そして、健やかでいてください。

 

タッキーへ

限界という言葉が世界で一番似合わないアイドル、それが滝沢秀明だと私は思っています。限界なんて言葉はタッキーの辞書にはないのでは?と思うぐらい、いつも、限界を超えたその先のエンターテイメントを見据えていたように感じていました。

これからは裏方として、また新たなエンターテイメントを近いうちに見られることを楽しみにしています!お疲れさまでした。

そして、永遠の自担である翼へ

あなたを知って、好きになれて良かったです。舞台を見に行くと、いつも違う世界へ連れ出してくれて、いつも感動の渦に包まれていました。それぐらい、翼越しに見る世界は新鮮で刺激的なステージばかりでした。

今回のために、まだ体調が安定しない中、ステージに立ってくれてありがとう。やはり、東京ドームからでも、タッキーの隣に居る翼越しに見るステージは最高でした。あなたがずっと大好きです。どうか、身体に気を付けて、翼らしく今後の人生を歩んでください。お疲れさまでした! 

 

タッキー、23年間ありがとう!!

愛してるよ!!!!!

*1:ファンクラブ(FC)に入会した人向けのメールサービス。メール伝言板。応援グループの出演番組の情報や掲載雑誌などのお知らせが来る

*2:プレ販売の略。当日よりも前にグッズなどを販売すること

*3:中居正広の金曜日のスマイルたちへ」の略。事務所の先輩でもある中居正広さんの冠番組

*4:1998年~1999年に放送されたジャニーズJr.がメインのバラエティ番組

*5:2002年に結成され活動期間はわずか約1年間。山下智久生田斗真風間俊介、長谷川純の4人によるジャニーズJr.時代に結成した幻のユニット

*6:通称「リアデラ」。グループ10周年の際に初めて音源化された楽曲。2人がジャニーズJr.時代から歌い続けてきた名曲。社歌にしてほしい。