2021年初ブログ。
年が変わろうと何が起ころうとも、何かに「ハマる」人間ということに変わりはないと思った。
「ハマる」=応援するという意味も私にはある。
誰かを好きになり、応援することで人生が楽しくなることは今までもあったが、生き甲斐になるというのは本当にあるんだなと心から思った出来事でもあるので、それは後述する。
最悪な2020年もようやく終わるぞという12月の中旬。
2020年、最後の最後に光が差し込むような出逢いがNCTだった。
でも最初から彼らのパフォーマンスを見たわけではない。
初めて私が触れたNCTは彼女たち経由だった。
youtu.be
Twitterをやめてみたものの、結局のところジャニーズやらLDHの情報収集のために必要だということが分かり、つぶやかない情報収集のためだけのアカウントを眺めていた時だった。
K-POPのファンは多いようで、一方的にフォローしている方々のRTで回ってきたのが先程の「BOSS」のツイートだった。
その時は歌唱部分の一部が映像付でツイートされたもので、あまりにもK-POPに無知すぎた私(昔f(X)*1が好きでその時代で止まっていた)は、初めてこれを見たときに、彼女たちが同じ1つのグループで彼女たちの曲に「BOSS」という曲があるものだと思っているぐらいには、最近のK-POPには疎かった。
そのツイートを見たり、他界隈からのこの「BOSS」への異常な盛り上がりを見て、「とにかくヤバいグループがデビューしたんだな」と思っており、とりあえず「BOSS」という曲名だけはわかっていたので、Twitterでそのワードを検索してみると、出てくる「NCT U」という単語。
これも最初分からず、彼女たちのグループ名だと思っていた。
ワードを検索してみても実態が掴めず、試しにYoutubeで「BOSS NCT U」と検索してみたら、本家の「BOSS」が出てきた。
youtu.be
そう、まさかの「BOSS」は「NCT U」というボーイズグループの曲だったのだ。
彼女たちが「NCT U」なのではなくて、彼らが「NCT U」だった。
そこでようやく、この曲を彼女たちがカバーして披露していたことに気付く。
「そういえば、えぬしーてぃー?どこかで聞いたことあるような・・・」と一瞬頭に過り、思い出してみると、今は辞めてしまったアカウントに以前フォロワーがRTで、一度見ただけではわからない当のファンたちも困惑しているという「NCTの紹介画像*2」を見たことがあり、そのごちゃごちゃ感のおかげで(?)覚えており、ここでようやくその記憶と今回の出来事がイコールになるということがあった。
そこから、Wikipediaで彼らの概要を把握。
23人(2021年1月時点)という人数の多さから、LDHも好きな私は、EXILE TRIBE*3を思い出さずにはいられず、「NCT」というグループの形を理解するのにはその履修が役立ったこともあり(?)グループの形を把握することには、そこまで時間はかからなかった。ありがとうLDH(??)
当時は、早く把握したいという思いと、自分のイメージがしやすいということもあって、LDHのグループに当てはめてこんな感じで考えていた。
NCT→EXILE
NCT U→EXILE TRIBE
NCT 127→GENERATIONS from EXILE TRIBE
NCT DREAM→FANTASTICS from EXILE TRIBE
WayV→中国のグループ(WayVだけ何にも当てはまるグループがなくそのまま覚えた)
ちゃんと理解できるようになった今この説明は少し違うが、グループの毛色はNCT U以外はわりと近い気がしているがどうだろうか・・・。
そして、メンバーについてWikipediaで読み進めてみると、多国籍なメンバーがおり、中には日本人が2人いることも分かった。
とりあえず、NCT Uの「BOSS」以外で最新曲を聞いてみようと思い、Youtubeにまたお世話になった。
そして、「NCT U」の検索結果の上位にあったのが「Work It」だった。
初めてMVを見たときからドンピシャに好みの曲にぶち当たり、なんというか、ファンになる程好きになる時特有の「血の滾り方」を体中から感じ、その時から「これは久しぶりにハマるな」という予感がしていた。
youtu.be
この曲について今度は調べてみると、先程Wikipediaで得た「日本人が2人居る」情報が早速繋がっていく。
この「Work It」には日本人メンバーのユウタが参加していることを知り、今度はチッケム*4でユウタを見てみた。
ちなみにチッケムの存在は日プ*5を見ていた時に覚えた。
そう、今回のNCTを好きになる一連の出来事は、過去に好きになったものや環境がどんどんと重なっていき、結果「ハマる」という形で答えになっていく。
youtu.be
もうとりあえずこのチッケムを初めて見たときの私は、脳内で感想が止まらなくなり、
踊り超うまい、自分(ユウタ)がハケている時に口ずさんだりノリがいい、KAT-TUN亀梨くんを彷彿とさせるようなサングラスのお家芸令和版〜気になるサングラスの行方〜、亀梨くんを彷彿とさせるような舌を出して笑うときの妖艶さ、曲が終わってからパチパチしているの可愛い〜
とにかく、このユウタからKAT-TUNの亀梨くんを思い出さずにはいられなかったのと、チッケムなのでサングラスがどのように行き渡りユウタのもとへ戻ってきたのか全貌が掴めずそんなところも楽しんで見ていた。
今度は、そんなユウタが気になり検索をしてみると、気になるインタビュー記事を見つけた。
www.mensnonno.jp
このインタビューを読んだ時に、彼の発する言葉の芯の強さを感じていた。
そして、この次のインタビューで先ほど感じた「亀梨くんを彷彿とさせる感じ」の確信に触れた気がした。
www.mensnonno.jp
インタビューの中でこんなやりとりがある。
──自分のビジュアルに影響を与えたものとして、日本のロックバンドだったりテレビドラマを挙げられていますね。そうしたカルチャーの存在は今も大きいですか?
「そうですね。幼い頃に観たもの、聴いたものや感じたものって、たぶん軸になってると思うんですよね。大人になってすごくたくさんの経験をしたとしても、なかなかその軸をパッと変えることって難しいと思っていて。それはたぶんメンバーのみんなも同じなんじゃないかなと思います。それぞれに母国で見聞きして育ったものがあると思いますよ」
──『ごくせん』『野ブタ。をプロデュース』などが好きだったそうですね。
「友達みんなで観てました! すごいその“世代”って感じです!」
──『野ブタ。をプロデュース』に出演していた、修二の弟役の小さい男の子覚えていますか? 中島裕翔くん。彼は今、メンズノンノのレギュラーモデルをやってるんですよ。
「知ってます、知ってます! カッコいいですよね。この前、表紙飾ってましたよね? 見ましたよ」
「ごくせん」と「野ブタをプロデュース」が並列して出てくるという点から、この2つは2005年に放送された作品なので、あくまで推測だが、彼の観ていた「ごくせん」は、仁亀*6が出演していた第2シーズンのことだと思う。
彼の言葉にある「すごいその“世代”」となると、もしかしたら、あの時代のギラギラしていて我が強すぎて手に負えないほどやんちゃなのにかっこいいKAT-TUN*7を観て育った“世代”だと仮定するならば、私が先程挙げた「Work It」のチッケムの感想は通ずるものがあるかもしれない。
今度はユウタのサングラスの行方の真相を知るべく、全体が映っているものを観た。
youtu.be
MVと異なり、この曲に選ばれたメンバーそれぞれがもつ妖艶さにあのサングラスお家芸が持つちょっとした茶目っ気が「Work It」のステージの良さを引き出していると思う。
ここからファンになるまでエンジンがかかるのは早かった。
寝食を忘れるほど、NCT関連の動画をYoutubeで観た。見すぎて、広告がついに煩わしくなりYouTube Premiumにも初めて入った。
メンバーの顔や名前の一致はEXILE TRIBEのあの人数の多さで慣れているから大丈夫だろうと高を括っていたが、正直一致させるのに今までで一番時間がかかっているし、今もちゃんと全員当てられる自信がない。MVやステージごとの髪色の変化や衣装による雰囲気の変化が凄まじいので、毎回新鮮に驚いては顔と名前が一致しない日々を過ごしている。
ジャニーズともLDHとも違う、先程挙げたチッケムのようなK-POP特有の文化や福利厚生の良さは、ファンになったら誰しもが最初に抱くであろう「もっと知りたい」という気持ちをスピーディーに満たすことが本当に上手だなと思った。このスピーディーさは随一だと思う。
それぐらい、「もっと知りたい」と思ったときにアクセス出来るプラットフォームの多さは魅力の1つで、今年の元旦に全世界へ無料中継で行われたオンラインコンサート「SMTOWN LIVE “Culture Humanity”」の記憶も新しい。
SNSや音源の配信は勿論当然の如く行っており、Youtube公式アカウントのMV以外の動画の豊富さや、Vlive*8によるライブ配信、その他にもオンラインライブの有料コンテンツの使い方等、結構ジャニーズやLDHで異なるファン文化や福利厚生の良さには触れたつもりでいたが、それらを凌駕するほどだった。
プラットフォームもコンテンツも充実しており、またアイディアに溢れたものが多く、本当に痒いところに手が届くような福利厚生の良さで、私はどっぷりとNCTにハマっていった。
何よりも、NCTが好きになった一番の大きな理由は「多国籍なメンバーが所属している」という点である。先程も挙げた、日本人メンバーの他にも、韓国、中国、アメリカ、カナダ、マカオ、タイ、香港と様々な出身のメンバーがいる。
その多国籍なところに、個人的に懐かしさと妙な親近感を覚えた。
それは私自身が、高校時代をインターナショナルスクールのようなところで過ごした環境が大きい。
普段勉強するクラスは日本人ばかりだったが、休み時間に一歩教室の外へ出れば、日本語以外の言葉があちらこちらで飛び交っており、文化祭になればそれぞれの国の郷土料理が出店されたり、クラブ活動をすれば多国籍な同世代の子たちと一緒に一つのことを成し遂げ、その中で伝えることの難しさに悩まされたり、時に自分の母国語である日本語とは何だろうとか自分の行動はどう映っているのだろうかなど、あらゆる視点から考えさせられた。
10代の内に、互いの歴史・文化・言語の理解や尊重、時に配慮を学ぶ環境で過ごした3年間というのは、とてつもなく大きな経験となり、当たり前のようにあったこの光景は当たり前ではなかったと気付いたのはもう少し先の話だ。
そんな環境に僅かながら身を置いていたこともあってか、NCTのあの多国籍で様々な言語が時に飛び交うあの感じが、私には強烈に懐かしくて、そこに猛烈に惹かれた。メンバーがそれぞれの文化や言葉を尊重したり学ぶ姿勢も大好きだ。
多国籍グループということもあり、楽曲やグループによって異なるが、韓国語を筆頭に、バージョン違いで英語、日本語、中国語があり、アルバムの歌詞の表記にもこの4ヶ国語は記載されている。
以前、KAT-TUNを通じて出会った中国の友人のおかげで、少しだけ中国語が理解出来るようになった私は、韓国語の楽曲の歌詞を時に中国語で眺めたり、英語や日本語から意味を理解したり、それぞれの言語で表現のニュアンスが異なることを楽しんでいる。
そして、何よりもNCTに出逢い、推しが出来たおかげで、韓国語の勉強を始めた。
私の推しはマークだ。
youtu.be
youtu.be
youtu.be
チッケムが1つに絞り切れず3つになってしまった。 Youtubeで様々なMVや番組を見る内に、本当にいつの間にかマークに目を奪われていた。私は特に、彼の笑い声が大好きだ。マークの笑い声を聞くだけで元気が出る。
また、マークは韓国語話者だが、カナダ出身のため英語も堪能で、それが聞いていて惚れ惚れとする発音の良さだ。
時に頼りになるヒョンだったり、時に可愛らしいマンネのようだったり、時に自分自身やステージと真摯に向き合うマークの姿はあまりにもかっこよすぎて言葉を失う。 もはや尊敬する人物の1人になりつつある。
このブログの冒頭で、「誰かを好きになり、応援することで人生が楽しくなったり、生き甲斐になるというのは本当にあるんだなと心から思った出来事」というのは、NCTとマークに出逢って目標が出来たからだった。
NCTを好きになった当時、私はパニック障害で会社を休職してから随分経った時だった。
ただ毎日食べて寝てたまに病院へ行く。薬の副作用で毎日のようにえづく日々が続いたり、身体が信じられないほど重くてお風呂に入れない日も多かったし、起き上がれない日もよくあったと思う。そんな日々の中で、好きな趣味ですらも、以前より集中出来る時間は自ずと減っていたし、コロナの影響もあって、一番好きな「現場」であるコンサートに行くことは去年一度もなかった。
そんな日々は耐え難く、もどかしいものだった。
いつ治るのかも分からない、いつパニック発作が起こるかも分からない状況がしばらく続いており、仕事も休職が明けたとしてもこのまま続けられるのか分からない不安や焦りでいっぱいで、もう人生やめたいなあと本気で悩むことが増えていた時期だった。それぐらい、その時の私は落ち込んでいたし、視野狭窄が凄かった。
そんな時にたまたま出逢ったのがNCTとマークだった。
NCTの多国籍で時に母国語や他国語を話すメンバーを見て、前述したような高校時代を思い出したり、また世界中に居るNCTのファンの様々な言語を見ながら「今自分がいる場所はここだけじゃない、世界は広いんだった」と思い直すことが出来た。
また、韓国語を始めて、目標が出来たのも大きい。
それは、いつかマークにオフィシャルな場で会って韓国語あるいは英語で感謝を伝えることと、マークが作詞した歌詞の意味を正確に理解出来るようになることだった。
その2つを叶えたい一心で、今韓国語の勉強をしている。
韓国語の勉強をすることは、今の私にとってとても必要なことだった。
それは、「昨日よりも今日の自分を好きになる」と実感出来るようになったからだ。
昨日全く読めなかったハングルが勉強をして今日読めるようになっている。当たり前かもしれないが、0から1にするというそんな小さな自分の中の成功体験は、不安や焦りでいっぱいだった私にとって、とても救われる出来事だった。
実は中国語を勉強し始めた時はそのような感覚は全くなかった。
漢字表記のためか、普段から慣れ親しんでいることもあり、読めなくても、書いてある漢字でニュアンスを掴むぐらいのことは可能だったため、0の状態で全く読めないわけではなかったからというのがある。
その時はどちらかというと、出来ない悔しさの気持ちの方が強かった。
今ならば、あの時の自分を少し褒めてあげたい。
他国語を学び、そこで少しでも読み書きが出来るようになったりすることは凄いし、話したいと思う気持ちがあるだけで尊いことなんだよと言ってあげたい。
甘いと言われるかもしれないが、何事もその一歩を踏み出すことが尊いことなんだとようやく気付いた。
そんな最近は韓国語に加えて、以前から勉強している中国語、それに英語も出来るようになりたいと思い、今自分が分かる単語を繋げて、そこに日本語も加えて4ヶ国語で同じような意味の簡単な文章を作ってから、韓国語の勉強に移るというのを日課にしながら、楽しく勉強をしている。
仕事もすっぱりと辞めることにした。
以前から興味がある分野があり、なかなか行動に移せなかったが、今春から学校へ通うことにした。
2つの目標が出来てからは、自分でも信じられない程、パニック発作を起こすことが減ったが、パニック障害とはこれからも付き合っていくんだろうなと思える心の余裕が出来た。
ここまで1ヶ月弱だろうか。
私自身もこんな形で、元気になったり心の余裕を取り戻すとは思ってもみなかった。
そして、以前幼馴染から言われた「気質がオタクなんだよ!」という言葉を思い出す。
今までも、色んな所謂「オタク」をやってきたが、誰かを好きになり、応援することで人生が楽しくなったりというのは今までもそうだった。ただ今回は字のごとく、生き甲斐となったり、こんな風に元気になったり、推しを通して世界の広さを知ったりと、本当に・・・私は「気質がオタク」で、誰かを応援することで不死鳥のように生き返る人間なんだなとこんなにも思わされた体験はここに来て、初めてだった。
但しこれはあくまで、私一個人の出来事であり、必ずしも皆がそうなるわけではないのでそこだけは留意していただきたい。自分でもどうにも出来ない時や、「やばい」と思ったら、是非、病院や信頼出来る方に相談をしていただきたい。
最後に、最近YouTubeの公式チャンネルに挙がったイベントの様子の中で、マークがファンに話していた言葉で印象に残っているものがある。動画にある日本語訳を載せて、この長いブログを締めようと思う。約7600字のこの記事を読んでくれた方ありがとうございます・・・。
youtu.be
「スランプをそのまま受け入れて、スランプは必ず終わるということを知っておくべきです。
スランプはただの過程であることだけは、知るべきですよ?それに負けたらダメです。そのスランプに負けちゃダメですよ?」